【人事の自己分析 #1】迷いながら見つけた「自分の軸」

「自己分析ってどうすればいいの?」
就活生からのご相談で最も多いのがこの悩みです。

本シリーズでは、人事である私たち自身の就職活動を振り返り、どのように自己分析を行い、どのような決断を経て今に至るのかをお伝えしていきます。

第1回は、私・面家が就活で迷いながらも「自分の軸」を見つけた過程をお話しします。私の体験が、皆さんの自己分析を深めるヒントになれば幸いです。

PROFILE

  • 面家 宝

2020年入社。
故障保証営業、ファイナンス営業を経て、現在は東日本人財採用グループで新卒採用を担当。

#負けず嫌い #好奇心旺盛 #バスケ #中国留学

「負けず嫌い」と「好奇心」が私の原点

幼少期、2歳上の兄に勝てなかったことが、私の「負けず嫌い」の原点だと思います。ゲームやスポーツ、何をやっても勝てず、その悔しさが「次こそは!」という原動力になりました。

中学・高校時代はバスケに熱中しました。同時に、授業で異文化に触れたことをきっかけに、海外に興味を持つようになりました。

そして大学では中国・北京への留学を経験。語学習得が目的でしたが、せっかくの機会をさらに有意義なものにしたいと思い、卒論の題材探しや現地文化の体感にも積極的に挑戦しました。
言語も習慣も違う場所で、「自分はなんて無知なんだろう」と気づけたのは大きな収穫でした。もっと知りたい・挑戦したいという好奇心が醸成され、「一歩踏み出して動かなければ何も始まらない」と実感し、挑戦を恐れないマインドと行動力が身についたと感じています。

就職活動スタート

就活を始めた頃は、特定の業界は決めず、「営業職に挑戦したい」と漠然と考えていました。営業は会社の売上を直接つくる最前線の仕事。そこで成果を出す経験は、将来どんなキャリアを歩むにしても役立つだろうと思っていたからです。

しかし、明確な企業選びの軸は持っていませんでした。内定をもらった企業はいくつかありましたが、「知名度」や「待遇の良さ」といった表面的な理由で選んでいたため、心から納得できていなかったのです。

「このまま就活を終えていいのか?」 「この会社に胸を張って入社できるのか?」
内定をもらっても、どこか晴れない気持ちを抱えていました。

ターニングポイントは、一人の社会人との出会い

そんな私に大きな転機が訪れます。知人の紹介で、金融業界の企業で働くリーダーの方とお会いする機会がありました。その会社は完全歩合制で、成果次第で若くして大きな収入を得られるという、厳しいけれど魅力的な世界でした。私は「ここでなら若いうちから稼げるかもしれない!」とワクワクし、何度も面談をお願いしました。しかし、何度目かの面談で、こんな質問を投げかけられたのです。

┃「面家くんの夢や目標を実現するための就職は、本当にここかな?」

私は当時、「まず稼いで、それから夢を考えればいい」と思っていました。 すると、その方はこう続けました。

┃「稼ぐことを目標にすると、長くは続かない。本当に自分が実現したいことを考えた方がいい。仕事は、そのためのツールに過ぎないんだよ。」

その言葉を聞いた瞬間、心の中を見透かされたような、恥ずかしさと悔しさが一気に押し寄せてきました。 帰り道の気持ちは今でも鮮明に覚えています。情けなくて、悔しくて、でも同時に「もう一度自分と向き合わなければ」と強く思いました。

「自分の軸」が明確になった自己分析のやり直し

そこから、自己分析をやり直しました。大切にしたのは、仕事内容や条件といった表面的なものではなく「自分は何を実現したいのか」「どんな社会人になりたいのか」という根本的な問いに向き合うことです。
その過程で明確になったのが、次の2つの軸でした。

1.裁量を持って営業し、自己成長を実現すること
「まだ何者でもない自分が、社会に必要とされる人間になるための最短ルート」だと考えました。

2.将来的に海外で活躍できる環境に身を置くこと
留学経験から得た「異文化に触れ、世界と日本をつなぐ存在になりたい」という想いが根底にありました。

こうして軸が明確になってからは、「若手のうちから裁量を任され、海外展開にも積極的な会社」に絞って探すようになり、そこで出会ったのがプレミアグループでした。

市場を切り拓く挑戦と、共に働く仲間に惹かれて

プレミアグループの説明会で印象的だったのは、故障保証事業における営業スタイルです。当時はまだ市場を一から切り拓いていくフェーズにあり、そこに挑戦したいと率直に思ったのです。まだ確立されていないマーケットに挑み、ゼロから顧客基盤を築く。しかもそれを若手社員が中心となって担っている――この環境なら、1つ目の軸である“裁量ある営業を通じた成長”が実現できると強く感じました。

さらに、面談で対応してくれたのは入社3~4年目の若手人事。営業トークではなく、会社に対して誇りを持ち自信を持って語る姿に惹かれ、若手の段階から“会社を創る一員”として働ける環境があることを実感しました。

加えて、海外展開にも力を入れていると知り、2つ目の軸とも合致。この環境なら、自分の軸を貫けると
確信し、プレミアグループへの入社を決意しました。

入社して感じた「成長と変化」

入社してから今日まで、私が就活で掲げた軸とのギャップはありません。 同期と切磋琢磨できる環境、常に変化し続ける会社のスピード感、部署を超えて挑戦できるフィールドがあり、自分自身の成長を実感できています。

会社も急成長し、本社や支店が次々に拡大、新設部署も立ち上がっています。想像以上の速さで変化する環境だからこそ、自分自身がさらに成長し、いずれ新規事業の一翼を担うような存在になりたいという気持ちは、ますます強くなりました。

今の私の目標は、人を育て、会社の価値を高められる存在になることです。一人でも多くの人財を育てて、様々なステージに送り出す。そうやって会社に恩返しをしていきたいと考えています。

「なぜ働くのか?」を考えてみよう

自己分析で最も大切なのは、「将来像を描くこと」です。
どんな仕事をしたいのか、どんな立場を目指したいのか、何を達成したいのか。できる限り具体的にイメージしてください。目標を年齢ごとに区切ってみるのも良い方法です。そうすることで、将来の設計図が見えてきます。そして大切なのは「自分の目標と会社の目標を重ねられるかどうか」です。

「有名だから」「給料がいいから」といった条件だけで就職先を選ぶのは、山登りに例えるなら「道具だけを磨いて、山頂を目指さない」ようなもの。目的地を見失わないように、自分の描く未来に直結する企業を選んでほしいと思います。

私自身、就活中は将来像が描けず、何度も立ち止まりました。でも、その過程で学んだことが、今の私の糧となり、皆さんをサポートする立場になっています。
就活は人生にとって一生に一度の大きな挑戦です。私も全力でサポートするので、どうか妥協せず、自分の未来につながる選択をしてください!

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