【人事の自己分析 #2】すべての経験が自分のブレない“軸”を作る

「自己分析ってどうすればいいの?」
就活生からのご相談で最も多いのがこの悩みです。

本シリーズでは、人事である私たち自身の就職活動を振り返り、どのように自己分析を行い、どのような決断を経て今に至るのかをお伝えしていきます。

第2回は、私・大城がコロナ禍に直面しながら、自分自身の「芯」と企業の「本質」を見極めるまでのプロセスをお話しします。私のストーリーが、皆さんの自己分析と企業選びのヒントになれば幸いです。

PROFILE

  • 大城 明日香

2021年入社。
クレジットセンターを経て、採用グループに異動し、現在は新卒採用を担当。
#四姉妹の次女 #バレーボール  #学園祭実行委員  #アネゴ気質

「貢献心」と「やり抜く力」の原点

私の行動の根幹にあるのは、「一度決めたことは最後までやり抜く芯の強さ」と「誰かの役に立つ喜び」です。この二つの価値観は、幼少期〜中学生の経験を通じて築かれました。

小学校2年生から始めたバレーボールは、私の最初の大きな試練でした。姉の影響で入ったクラブチームの練習は本当に厳しく、ほとんど毎日泣いていたほど(笑)。それでも辞めなかったのは、「一度始めたことは最後までやり切る」という、この頃に芽生えた強い信念があったからです。同学年のチームメイトが次々と辞めていく中で、私は一人、周囲に流されることなく小学校卒業まで続けました。

中学に入ってもバレーボールを続け、経験者として自然にリーダーシップを発揮し、キャプテンを務めました。さらに、「できることはやりたい」「誰もやらないなら自分がやる」という精神で、クラス委員や合唱コンクールの伴奏も毎年引き受けました。腕前はともかく、「自分が動くことで物事が良い方向に進むなら」と、損得感情なく行動していました。思えば、四姉妹の次女という立場もあってか、人に頼られ、チームを支えることに喜びを感じる“アネゴ気質”が形成されていったのだと思います。

逆境もポジティブに捉える

高校受験で第一志望の公立高校に落ち、私立高校に進学。公立に比べて費用がかかる分、部活動ではなくアルバイトを選択し、ファストフード店とコンビニで働いて家計を支えました。大学受験の際も、塾には通わず、毎日学校の自習室にこもって勉強しました。

与えられた環境や状況に不満を言うのではなく、自分なりの頑張り方や楽しみ方を見つけ出す。この自律的な姿勢が、どんな壁にぶつかっても動じない、私の精神的な土台を作ってくれたと感じています。

「本気」が作る一体感

大学入学後は学園祭実行委員会に所属しました。来場者10万人を超える西日本最大級の学園祭を、企画から運営まで学生だけで作り上げます。限られた予算と時間の中で、最高の完成度を目指して何度も何度も試行錯誤を繰り返しました。

「たかが学園祭」と思われることもあるかもしれませんが、全員が「学園祭を成功させる」という一つの目標に向かって本気で取り組むプロセスは、言葉にできないほどの充実感がありました。「どんなことであっても、本気でやることに意味がある」。チームで目標達成へ向かう熱量や、そのプロセスを重要視する私の価値観は、その後の就職活動にも大きく影響しています。

アルバイトでは、従業員も顧客も多国籍で、1日2,000万円を売り上げる超多忙なドラッグストアや、契約件数を追うクレジットカード営業を経験しました。どちらもシビアでハードな職場でしたが、むしろ目標が明確なことにやりがいを感じ、「やるからにはやってやる」という精神で楽しんで取り組むことができました。

コロナ禍だからこそ気付いた、企業選びの軸

3年生の秋頃からインターンシップ等に参加し、春休みにいよいよ本格的に選考に取り組もうとした矢先、新型コロナウイルスの打撃を受けます。対面イベントはすべて中止。肌で感じたかった“社員の雰囲気”という情報が断たれ戸惑いました。

しかし、当時の就活生はみな同じ状況でしたし、「嘆いても前には進まない。いま置かれた環境でベストな方法を考えよう」と持ち前の“逆境をポジティブに捉える力”で気持ちを切り替えました。

また、この予期せぬ事態は、企業に求める価値観を根本から問い直すきっかけにもなりました。
当時、私は景気変動に左右されにくい金融業界の安定性に魅力を感じていました。しかし、パンデミックのような危機を前に、単なる“安定”や“雰囲気の良さ"だけでは、会社は乗り越えられないと痛感したのです。本当に大切なのは、「どんな状況でも立ち止まらず、変化を恐れず挑戦し続けられるか」という、企業の“芯の強さ”だと確信しました。

これまでの経験とコロナ禍で見直した企業選びの視点から、就職活動の軸は以下の二つに定まりました。

【チーム軸】 同じ熱量で目標を追える、人とのつながりが強い環境
【成長軸】 会社も個人もどんな逆境下でも挑戦し続け、成長を止めない企業

プレミアグループとの出会い

プレミアグループと出会ったのは、学園祭実行委員の先輩からの紹介でした。それまで参加した金融業界の数字を使った堅いインターンシップと異なり、“一人ひとりの価値観”を深掘りする内容だったのが印象的でした。さらに人事メンバーの明るい掛け合いからも社風や社員同士の関係性が伝わってきました。

選考途中にコロナ禍に突入し、一時的に選考がストップしたこともありましたが、紹介元の先輩から社内の状況を詳しく聞けたのも大きな安心材料でした。特に印象的だったのは、当時厳しい状況にあった飲食業界への迅速な支援策や、非対面での業務を可能にするためのペーパーレス化への取り組みです。対面コミュニケーションが絶たれた分、オンラインでの社内コミュニケーション活性化にも注力していると聞き、プレミアグループの「逆境にも柔軟に対応する変化対応力」に感銘を受けました。

また、選考では形式的な質問ではなく、過去の経験や価値観を深く掘り下げてフィードバックをくれました。社員と話すほどに、会社のビジョンや仕事に対するゆるぎない熱量、仲間を大事にする想い、そしてどんな状況でも挑戦を続ける姿勢を確信し、私の二つの軸と完全に一致すると感じました。
そのため、内定をもらった時には入社の決断に迷いはありませんでした。

「チーム軸」と「成長軸」が実現した環境

入社後のギャップについてよくご質問をいただくのですが、正直あまり感じたことがありません。
「チーム軸」という点でいうと、単に仲が良い、コミュニケーションが活発、という表面的なものではなく、現状に満足せず新たなことにチャレンジする仲間と、切磋琢磨する環境があります。
そして「成長軸」という点では、現在所属している採用グループでも「まずはやってみよう」という大きな裁量権を与えられ、挑戦の機会に溢れています。

もちろん挑戦する分、壁にぶつかることも多々あります。
特に苦労しているのは、現在の人事での企画分野です。例えば内定式一つを取っても、「去年通り」ではなく、「そもそも何のためにやる?内定式という形がベストなのか?」と、ゼロベースで考える必要があります。答えがない分野は苦手で、最初の頃は不安で「誰か答えを教えてほしい!」と正直思っていました(笑)。
しかし、メンバーと何度も壁打ちをして思考に錯誤を重ね、自分が企画したものが形になり、参加した学生の反応を見た時には、大変さを超える達成感があります。(大城さんが企画した内定式の記事はこちら

プレミアグループの真の強みは、挑戦を可能にする「失敗への寛容さ」ではないかと感じています。チャレンジする機会を与えられ、困難に直面した時、支え合えるチームの存在がある。この風土こそが、私にとって最高の成長環境になっています。

自分の決めた道を自分で正解にする

私の就職活動は、コロナ禍で準備がすべて崩れ、努力が報われない感覚に陥った苦い経験でした。しかし、だからこそ学びもありました。
予期せぬ困難や環境の変化があっても、過去に費やした時間や努力、そこから得られた価値観は決して無駄になりません。自己分析で大切なのは、過去の経験を整理し、どんな状況でも変わらない「自分の芯」を見つけることだと思っています。

月並みな表現になりますが、社会人人生で本当に大切なのは「どの会社に入るかではなく、入った会社で何を成し遂げ、どれだけ成長するか」だと私自身も実感しています。どんな道を選んだとしても、仕事に本気で向き合い、「この会社を選んだからこそ、今の自分がある」と胸を張れるよう、その道を「自分で正解」にしてください。

選考を通じて、皆さんがこれまでに積み重ねてきた『本気のプロセス』と、『未来への熱い想い』を聞かせてもらえるのを楽しみにしています。面接では飾らずに、私たちに思いっきりぶつけてください!

◤西日本人財採用グループメンバー◢

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